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西北大学での寸劇が発端の騒ぎについて
２９日（水）発端の騒ぎも３１（金）晩にかけての街頭での数百人規模の抗議デモを峠に、沈静化にしています。
１日（土）は皆さんが楽しみにしていた西安日本人倶楽部の恒例行事を急遽中止して、この週末は静かに推移を見守っています。目下のところ、生命や財産などに危険を感じることはありません。
騒ぎの引き金となった西北大学でのわいせつ寸劇が、何故これほどの騒ぎにまで発展したのでしょうか？当の寸劇自体に、それを中国人になぞらえたりして、中国人の公憤を引き起こす発言や文字表現があったようです。
もとより文化の違いがあるわけですから、笑いを誘うことねらった行為でも行き過ぎると、それが彼等を侮辱したとした大きな問題に発展することもあるでしょう。
演じた側が愚かだと軽蔑されるだけなら自分たちだけの問題でしょうが、受取る側は必ずしもそうでは無く、深刻に受取る。そして今回のようなことにエスカレートする。
アジア各国は、表面的には日本の繁栄を敬しているかもしれませんが、反面心の奥底では日本に対して複雑な意識も持っているでしょう。それが、何かの拍子で、噴出してくることもあるでしょう。また、今はネット社会です。そうしたことの情報は、たちどころに駆け巡り、さまざまな連鎖でエスカレートしていく可能性もあります。現在は、世界各所に相当数の日本人が居住しています。何かががあるとその影響は、瞬く間に周囲に拡がり当の本人たちだけでは済みません。
ここ西安は、中国有数の観光都市です。今年は、SARS禍、洪水禍があり、社会的にはまだその負の影響を引きずっています。今回の騒ぎが、今後に影響しないことを切に願っています。ともあれ、ここは中国です。日本とは文化・風俗・習慣などの価値観が異なりますので、日本の延長線上の感覚や横柄・傲慢な振舞いなどは謹んで、在中国という折角の機会を生かし、中国並び中国人に敬意を表し、相互の交流や理解を育んでいきたいものです。
西安在住の皆さん、今週末の別の行事は、予定通り開催しますのでご参集下さい。
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